ホームページ担当社員に指示を出してなぜ失敗する?
担当者に負荷を与えて失敗するパターン。
ほとんどの中小企業のホームページ(Webサイト)担当者は、一人ないし他の業務と兼業で行っているというのが現状です。
その担当者に、各部署から様々な指示が来たり、社長から直接指示が来ることもあるでしょう。
指示系統がはっきり決まっていなかったり、思いつきで指示が出されていたり、何度も訂正が入ったりということも稀ではありません。
ワープロ感覚で、追加や修正など簡単に思えるホームページの更新作業も、そう簡単ではない場面が多々あるのです。
そのことを理解しないで指示を出していると、担当者のオーバーワークがたたり、企業イメージを損ないかねない事態に発展してしまうかもしれません。
連日の視察
手抜き工事も怖いので、店舗建設中に、毎日、社員が日替わりで視察に行くことにします。
その際、セクション担当の気がついたところ(使い勝手や素材など)を思い思いに指示を出します。たまには社長も顔を出し、全体的に見渡し指示を出します。
それぞれの社員は、自分たちのセクションが思い通りに出来上がって良い店舗になると想像していますが果たしてそうでしょうか?
職人の怒りと統一感のない店舗
毎日、様々な人が来て、好き勝手に指示を出して変更する。
そして社長が来て全部覆す。
そんなことの繰り返しが続くと職人は「ちゃんと社内で決めてから指示を出せ!」と怒り出すでしょう。
我慢強い職人だったとしても、出来上がる店舗はセクションごとに統一感のない支離滅裂な店舗になってしまいます。
部署ごとの連携は?
大企業でよく問題になるのが部署ごとに縦社会になってしまい組織内の連携ができないことです。
これが中小企業でも例外ではないようです。
営業、販売、経理、総務などそれぞれの部署間での連携がうまくいっていないことが、ホームページにも現れます。
それぞれがホームページで表現したいことをバラバラに指示するため、ホームページはそれぞれの部署ごとにまったく違った顔を持ってしまいます。
担当社員も楽じゃない
また、社長は社長で思いついたことを直接指示するため、部署の指示を覆すことになったり、担当社員の能力を遥かに超えた指示を出したりすることもあるのです。
社長命令であれば「できません」と言うわけにもいかず、なんとかがんばって指示をこなそうとしますが、Webの世界はそんなに簡単なものではありません。
ワードやエクセルのように、見た目ができれば完成ではないからです。
配置ひとつを変えるだけでも、大変な作業になることもあります。また、新しい技術を導入しなければいけない場面もあり、担当者一人では荷が重過ぎることもあるでしょう。
その結果、ページごとにイメージはバラバラ、技術も中途半端で素人っぽいなど、企業イメージもズタズタになってしまいます。
誰が担当者?
中小企業のホームページを制作していてたまにあるのが、担当者が決まっていないパターンです。
担当者が決まっていないと、連絡が様々な人から来ます。
そうすると、質問への回答や指示が他の社員に回っていないことが多く、同じ質問や指示が違う人から来たり、前回の指示と矛盾する内容の指示が来たりすることもあります。
例えばこんなトラブルです。
筆者:Aさんの指示で「指示A」をやる。
筆者:Bさんの指示で「指示Aを指示Bに変更」
Aさん:「なぜ指示Aをやらない?」
筆者:「Bさんの指示です」
Aさん「これは社長命令ですからAでお願いします」
筆者:Aに変更
Bさん「どうしてAに戻したのですか?」
筆者「Aさんから社長命令とのことです」
Bさん「社長にはBで確認済みです」
筆者「・・・・・」
こうなると誰の指示が正しいのかまったくわかりません。
社内でもこのようなことが起こっていることは容易に想像ができます。
承認システムを作ること
本格的なシステムを導入しなくても、紙ベースでもいいので、承認作業をシステム化することは大切です。
そうすることで、ホームページの統一性と作業の二度手間を防ぐことができます。
詳しくは、「成功するホームページ制作」へ
「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。
担当社員に指示を出す(このページ) 依頼先へイメージを伝える ユーザーとコミュニケーション
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