失敗するホームページ制作運用編[更新を制作会社へ委託]

更新を制作会社へ委託してなぜ失敗する? 楽をしようとして失敗するパターン。
会社でホームページ更新の予算もとれたら、更新作業はプロに任せた方が簡単で安心。
プロなら間違いもなく、きれいに仕上げてくれるので、ユーザーにも喜ばれると思ってしまいがちですが、その企業のメッセージが込められていないページは興味を持たれません。
制作会社では、更新作業は新人やアルバイトにやらせることが多く、決まったことを間違いなくこなすことが重視されます。
そこに企業の思いやメッセージは入りようがありません。

実店舗に例えると店舗の改装を業者に委託

顧客を無視した店内改装 毎月、店舗のリフレッシュを目的に店内改装をする時に、すべて業者に任せたとします。
それほど大きな変更ではないので、業者も練習がてらに新人を派遣して業務をこなします。
新人とはいえ一応プロですので、それなりにきれいに仕上げてくれます。
しかし、お客さんがいつも便利に思っていた荷物置き場や、楽しみにしていた手書きのメッセージボードなどが無くなっていたりします。
店員と業者の違い 店員であれば、それが大切であることに気がついて、撤去することは無かったでしょう。
初めて訪れる業者では、そのことに気がつかず、営業業務に関係のないもの、しかも店舗の見た目にも良くないと判断したものはすぐさま撤去してしまいます。
このように、プロだからといって正しい判断ができるとは限らないのです。

出来上がるホームページは味気ない無味乾燥なホームページの出来上がり

きれいなだけでは人を惹きつけない 優秀なデザイン会社に制作を依頼し、その後の更新作業も引き続き依頼していると、ついついその美しいデザインに自己陶酔し満足してしまいがちです。
同業他社のホームページと比べ、きれいなデザインであることは良いことですが、それがユーザーを惹きつけることになっているかどうかは別問題です。
だいだいそのようなホームページは、文字が小さく、内容も硬く、読んでいて面白みのないことが多いのです。
それではユーザーの心は捉えられません。 毎月お金をかけても・・・ お金をかけてまめに更新しているので、そのうち多くの人が見に来るサイトになると思いたいところです。
しかし現実はそんなに甘いものではありません。
きれいに整ったページがどんなにたくさん出来ても、その内容がユーザーの心に響かなければ、リピーターにはならないので、いつまでだってもアクセスは伸びません。
お金をかけて無駄な情報を発信するのではなく、労力をかけてユーザーの求める情報を発信することが大切なのです。

筆者の経験から予算の使い方が問題

サイトの目的と目標の矛盾 以前、担当していたホームページで、ターゲットユーザーが一部の専門家に人たちというサイトがありました。
当然、発信する内容も堅い内容が多く、読んでいて楽しいものではないので、なかなかアクセスが伸びません。
もともと少ないユーザーをターゲットにしているので、アクセス数がそれほど伸びないのは当然なのですが、担当者はアクセス数を伸ばしたいということで、一般向けコンテンツを作ることになりました。
ところが、お堅いサイトですから、一般向けと言ってもくだけた内容や人気が出るようなコンテンツはご法度で、やはり一般の人から見るとつまらないコンテンツになってしまいました。
当然、アクセスは伸びません。 ついには雑誌広告を アクセスを伸ばしたいばかりに、今度は雑誌広告を打ちました。(これは専門外ですので別の会社が担当)
それも、人を惹きつける内容がないわけですから、イメージ広告のようなものです。
今の人たちは、広告慣れをしていますから、相当魅力的な広告でなければ結果は出ません。
当然、それによるアクセスアップはゼロです。
一体、何のためにアクセスを伸ばしたいのか(この場合、おそらく担当者の成績アップか、そのセクションの存続があったと思います)が問題で、そのサイトの目的に合ったコンテンツで人を集めることを考えなければいけないのです。
この案件では、その担当者が主導権を握って、こちらの提案は一切受け入れなかったため、制作としては、言われたことをこなし料金を請求するだけで、簡単な仕事でしたが本当に悔いが残ります。
今回の事例は、制作会社の意見を取り入れないことで失敗したパターンですが、中身が重要と言う意味では同じ種類の失敗です。

成功への鍵はユーザーの方を向くことが第一

ホームページはユーザーのもの コンテンツは、企業の発信したい情報ではなく、ユーザーに求められる情報であるべきです。
その上で、制作会社に更新を依頼するのであれば、問題はありません。 詳しくは、「成功するホームページ制作」へ 「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。

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