失敗するホームページ制作制作手法編[社員ブログを始める]

社員ブログで情報発信してなぜ失敗する? ブログでの成功例を真似て失敗するパターン。
現在のWebの世界では、CGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)と言われるブログや口コミサイトなどの一般の人々が作り出すホームページ(Webサイト)が大きな力を持っています。
その流れに乗って、企業もブログにより情報発信をするところが増えています。
しかし、それで成功しているところは、ほんのわずかです。ほとんどがブログさえ作れば、うまくいくと思っているからです。
どんな情報発信するのかを明確にしていないため、個人的な内容(ランチに何を食べたとか、子供がどうしたとか、どこに遊びに行ったとか・・・)になってしまったり、会社のイメージを気にするあまり、つまらない業務報告的な内容、商品・サービスの宣伝だけになってしまったりするのです。
これでは誰も、そのブログを楽しみにして見ることはありません。

実店舗に例えると雑誌の取材を世間話で終わらせるようなもの

せっかくのチャンスに世間話 社員ブログに個人的な日記を載せるのは、グルメ情報誌の取材に勘違いな話をするのに似ています。
せっかく来た雑誌取材。
できればお店の情報を魅力的に伝えてもらいたいものです。しかし、取材に対応した社員が、ほとんどインタビュアーと世間話だけをして帰してしまいます。
結果、雑誌には、ありきたりの店舗情報だけが掲載され誰にも興味を持ってもらえません。 社長が気づいて一喝 そんな状況を社長が気づくと、社員に一喝して、今度はお店の宣伝を片っ端からはじめます。
自分の自慢話から始まって、食材やメニューをひとつひとつ解説していきます。インタビュアーが「お勧めのメニューを一品だけ」と言っても聞かずに、すべてのメニューを紹介しまくります。
結果、雑誌には、「たくさんメニューがあります。」みたいな魅力の伝わらない記事が掲載されてしまいます。

出来上がるホームページは目的を失い宙に浮くブログの出来上がり

勘違い個人日記 ブログは、一般的に個人の日記を書くものなので、企業ブログにおいても同じように社員の日記のようなものを掲載する企業が後を絶ちません。
個人の日記のターゲットユーザーは、主に友達です。
友達だからこそ、日記でも「あいつはこんなことやってるんだ」と興味を持って読んでもらえるのです。
知らない人の日記を読んでも、誰も興味はわかないでしょう。万一、興味を持った人がいたとしてもストーカーになるくらいで、企業の顧客にはなってくれません。 誰も見ない宣伝サイト Webの経験が浅い担当者や社長の会社は、何とか自社の製品やサービスをアピールしようと考えます。
ブログは、みんなが見てくれるから、商品の宣伝を毎日書けば売れると思ってしまうのです。
宣伝だけが乗っているブログ、見たくなりますか?
コミュニケーションツールとしてのブログ ブログは、一方通行のホームページと違い、見た人がコメントを残すなどのコミュニケーションツールでもあります。
そのコメントに対して適切に回答しなければ、批判や非難の投稿で溢れかえる「ブログ炎上」という企業イメージを損なうような思わぬ結果に見舞われる可能性もあります。

筆者の経験からブログの継続は難しい

何を書く、誰が書く 企業としてユーザーに求められるブログを継続して書くのは、本当に難しいことです。
「今は、ブログを書くといいんですよね」と言って、ブログをはじめる中小企業をよく目にしますが、それで売り上げに結び付けている企業は、ほとんど目にしません。
ほとんどは上記のようなブログか、継続ができなくなって更新が止まってしまっています。
それらの企業の特徴は、何を書くのか、そのブログをどのようなユーザーに向けて書くのかが決まっていないことが多いです。
また、誰が書くのかが決まっていないこともあるようです。
書く内容が決まっていれば、書く人が多少変わっても問題はありませんが、内容が決まっていない上に書く人も決まっていなくては、出来上がるブログは支離滅裂です。 せめてリンクは付けましょう 以前、担当した企業のブログを拝見した時に、驚いたのはそのブログから外部へのリンクが一切なかったことです。
この場合の外部は、自社サイトも含めてです。
多少でもそのブログに興味を持った人が、その会社のページを見たいと思っても見に行けないわけです。
ついでに、プロフィールの登録もなく誰が書いているのかもわからない状態です。
ここまで行くと、何のために書いているの?と本当に疑問になります。

成功への鍵はユーザーの求める情報を継続的に

ブログは間接メディア ブログで直接、顧客を作ろうとしてはいけません。
情報発信者のファンを作るような気持ちで書くことです。
企業であれば、一般の人が知らない業界の情報などもいろいろ持っているはずです。その中からユーザーの求める情報を発信しながら徐々にファンを増やすことです。 詳しくは、「成功するホームページ制作」へ 「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。

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